「毛が皮膚の下に埋もれている…」「埋没毛を改善するにはどうしたらいいの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。毛が皮膚の下に埋もれる埋没毛は、間違った自己処理や皮膚の乾燥などが原因で起こります。
今回は、埋没毛の原因や対処法、予防のポイントなどについてご紹介します。埋没毛の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
埋没毛とは?
埋没毛とは、毛が皮膚の表面にたどり着く前に曲がり、皮膚の下に埋まってしまっている状態のことです。埋没毛には、主に以下の3つのタイプがあります。
皮膚の下で伸びて毛先のみ出ているタイプ 毛先は皮膚から出ているが、毛のほとんどが皮膚の下に埋まっている
毛先のみ埋まっているタイプ 正常に生えていたものの、途中で毛先が皮膚に埋もれてしまっている
皮膚の下に埋もれたまま伸びているタイプ 毛先が表面に出られず、皮膚の下で成長している
いずれのタイプであっても、埋まった毛を無理やり引っ張り出さないようにしてください。
埋没毛ができやすい部位
埋没毛は、毛が生えている場所ならどこでも生じる可能性があります。とくに、以下のような場所には埋没毛ができやすいです。
・脇
・Vライン
・膝の周り
・二の腕
・ヒゲ
上記の部位は頻繁に自己処理を行う場所なので、皮膚が傷ついて埋没毛ができやすいといわれています。
埋没毛の原因
埋没毛は、間違った自己処理や保湿ケアなどが原因で起こります。ここからは、埋没毛の原因についてご紹介します。
間違った自己処理
埋没毛ができる主な原因は、誤った自己処理方法です。カミソリや毛抜きを使った自己処理を繰り返していると、お肌に負担がかかって毛穴が傷ついてしまいます。毛穴が傷つくと、修復しようとして角質が分厚くなり、毛穴ごと皮膚が塞がってしまう恐れがあるのです。
その結果、新しく生えてくる毛が皮膚の表面から出てこられず、埋没毛になってしまいます。自己処理はお肌を傷つけやすいので、正しい方法と頻度で行うことが大切です。
皮膚の乾燥
お肌が乾燥すると、埋没毛ができやすくなります。お肌が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下して毛穴がダメージを受けやすくなります。ダメージを受けた毛穴を修復するために、角質がどんどん硬くなって毛が皮膚の下に埋もれてしまうのです。
お肌の乾燥を防ぐためには、こまめに保湿をすることが大切です。なお自己処理を高頻度で行いすぎると、お肌が乾燥しやすくなります。とくに1~2日おきに自己処理をしていると、皮膚の乾燥が進んでしまいます。自己処理は3~4日に1回のペースにとどめましょう。
埋没毛ができたときの対処法
埋没毛は、基本的には放置していれば自然に治ります。お肌がターンオーバーで生まれ変わる際に、塞がっていた毛穴がもとの状態に戻るからです。そうすると、皮膚の下に埋まっていた毛が押し出されて、毛先が表面から出てくるようになります。
お肌のターンオーバーを崩さないためには、保湿や角質ケアによってお肌を健康な状態にキープすることが大切です。お肌を健康に保つことで、ターンオーバーが正常に行われ、埋没毛がスムーズに治りやすくなるでしょう。とくにお風呂上がりや就寝前、起床後はお肌が乾燥しやすいので、しっかりと保湿ケアを行ってください。
毛抜きで無理やり抜くのはNG!
早く埋没毛を治したいからといって、毛抜きで無理やり引っ張り出そうとするのはNGです。埋もれた毛を無理やり引っ張り出そうとすると、皮膚に大きな負担がかかるだけでなく、毛穴に細菌が侵入して炎症を引き起こす可能性があります。
埋没毛を繰り返し抜き取っているうちに、色素沈着や出血が起こる恐れもあります。埋没毛は無理やり抜くのではなく、自然に出てくるのを待ちましょう。
不安な場合は病院を受診しよう
埋没毛は基本的には自然治癒しますが、症状によっては医療機関での治療が必要な場合があります。埋没毛の周りが赤く腫れていたり、しこりができていたりする場合は、早めに皮膚科を受診してください。
症状の悪い埋没毛を放置していると、痛みが生じたりお肌が黒ずんでしまったりする恐れがあります。少しでも心配な症状がある場合は、ためらわずに病院に相談するのがおすすめです。
埋没毛の予防方法
埋没毛ができないようにするためには、日頃のスキンケアや正しいムダ毛処理が重要です。ここからは、埋没毛の予防方法についてご紹介します。
こまめにお肌を保湿する
埋没毛を予防するためには、お肌のターンオーバーが正常に行われることが大切です。普段からお肌をこまめに保湿し、お肌のターンオーバーが乱れる原因となる肌荒れや乾燥を防ぎましょう。
保湿の際は、化粧水やクリーム、尿素配合クリームなどを使用するのがおすすめです。とくに尿素配合クリームは、クリームに含まれる尿素が水分を保持しているので、お肌の乾燥を防ぐ効果が期待できます。それだけでなく硬くなった角質層をやわらかくする効果も期待できるため、お肌のターンオーバーおよび埋没毛の予防をサポートします。
角質ケアをする
埋没毛を予防するためには、定期的に角質ケアを行うのもおすすめです。ボディスクラブやピーリングを行うことで、余分な角質を取り除いたり、お肌をやわらかくしたりする効果が期待できます。余分な角質がなくなれば、埋もれた毛が皮膚の表面に出やすくなります。
ただし角質ケアは、高頻度で行いすぎると必要な角質まで落としてしまい、お肌を傷つける恐れがある点に注意が必要です。週1~2回の適切な頻度を守りながら、正しくケアしましょう。
またスクラブやピーリングをした後のお肌は、乾燥しやすい状態になっています。角質ケアの後は、念入りにお肌の保湿を行いましょう。
自己処理は電気シェーバーで行う
ムダ毛を処理する際は、カミソリや毛抜きではなく電気シェーバーを使いましょう。カミソリの刃がお肌に直接触れてしまうのに対し、電気シェーバーの刃は直接お肌に触れません。そのため、カミソリよりもお肌への負担が少なく、埋没毛のリスクを抑えられます。
また自己処理の後はお肌がデリケートな状態になっているので、必ずしっかり保湿ケアを行いましょう。
脱毛の施術を受ける
自己処理によるお肌への影響を根本的に解決するためには、脱毛の施術を受けるのもおすすめです。脱毛を適切な頻度で受ければ、自己処理の回数を減らせます。自己処理の回数が減少すれば、お肌への負担を軽減できるため、結果的に埋没毛が発生しにくくなるのです。
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今回は、埋没毛の原因や対処法、予防のポイントなどについてご紹介しました。お肌が傷ついたり乾燥したりすると、硬くなった角質が毛穴を塞ぎ、埋没毛を引き起こしやすくなります。埋没毛を防ぐためには、こまめな保湿や正しいムダ毛処理を心がけましょう。
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